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山本たかひさ

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静岡県議会議員【浜松市中央区(旧南区)選出】
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2023 / 08 / 30  11:27

不登校と実社会

不登校.jpg

夏休み明けは不登校が増えるタイミングといわれています。

不登校問題のニュースや番組、ネットなどを見ると「子供に無理をさせてはいけない」「行かない(登校)ことの選択肢」「学校だけが学びの場ではない」「ほかの居場所づくりが大切」など、不登校となる子供の心情を最優先し、

無理をする必要はない、嫌なことはいなくて良いといった声が多いと思います。

学校に行くのが苦しい子供を無理やり学校へ連れていく時代ではありませんが、学校の代わりとなる別の居場所はどこにあるのでしょうか?

自宅で好きなこと=漫画を読んだりアニメを見たりゲームをしたりして過ごすことが、居場所だとは思えないのです。

学校に行きたくなくなってしまう理由は様々なので非常に難しい問題だとは思いますが、小学校から不登校となり自宅(自分の部屋)で好きなことをして過ごし、そのまま大人になったら実社会に出ていけるのでしょうか?

義務教育の学習内容のすべてが実社会で必要な学習とは言いませんが、最低限の読み書きと足し算引き算と割り算掛け算ができないと社会に出てから何十倍も苦労するのではないでしょうか?

文科省も義務教育の学習場所は学校だけではないとし、登校日数は就業にカウントしないとしていますが、他に最低限の学習を提供する居場所か提供するシステム(例えばネット授業)を国や行政が責任を持って提供すべきであり、

「無理して来なくても良い」だけでは学校(行政)の責任放棄とも取れます。

子どもの数は毎年減少しているのに、不登校者数は年々増加しているのは、子育てや義務教育の危機的状況だと感じています。

きめ細かなフリースクールの設置と運営に対する補助と若干の関与(ルールや授業内容の指針)を整備し、義務教育における第二の学校づくりを国・地方行政が取り組んでいく必要があるのでは?

そして「無理しなくて良いんだよ」の「無理」の見極めを保護者は見極めていただきたい。

2023 / 08 / 24  10:23

再起を応援できる世の中に

人は様々な失敗や過ちを犯します。

私もズルくてセコくて自分の甘い人間なので、これまでも数々の判断ミスや周囲に迷惑・心配をお掛けしています。

それでも温かく見守ってくれたり、批判に対する擁護をしていただいたり、反対意見なのに私の話を聞いていただき引き続きの応援をしていただいたり…

議員としても、人としても、周りの優しい心のおかげで成り立っています。

日本は罪を犯してしまった方の再起を積極的に応援する土壌ではないと感じていますが、それでも這い上がった人には称賛に転じることも多々あります。

これは結果もさることながら、その方の頑張りに対して共鳴・共感→感動→称賛へと繋がるのであって、その大前提は「罪を償う」ことから始まるのだと思います。

犯した罪、迷惑をかけていることを、無かったことにして頑張っても共感はしてくれません。

やり直すということは、一旦ゼロ=リセットが必要なのです。リセットは反省しそれを体で表すこと。

苦労して夢を掴んだ→労せずに夢を掴む人なんてほんの一握りで、大体の人はどんな夢であり多かれ少なかれの苦労をしています。苦労しても夢がかなわない人はもっと多くいるかもしれません。

自分だけが特別なのではありませんし、夢をあきらめる必要もありませんが、「やり直す」というステップを確実に踏んでいかないと周囲は認めてくれませんし、再度夢を実現することも難しいと思います。

ミスを犯したら誠心誠意お詫びをする。結果として周囲の期待を裏切ったのだから、期待を持っていただく前の時点(スタートライン)まで戻り、そこから再び頑張って走る。

選挙で付託されたからその職務を全うすることで云々と説く弁明されますが、有権者は違法行為や嘘をつくと分かっていて託したのではありません。

前述しましたように、私も自分に甘い人間なので小ウソをついたりはぐらしたりすることもあります。しかし、その発言による周囲や組織への影響も同時に判断しているつもりです。

中山県議について地域や関係者から様々なお叱りやご意見をいただいておりますが、すぐにでも辞職してやり直せば再起の可能性は十分にあります。

しかし、このままでは次の選挙で間違いなく道は閉ざされます。3年半あれば有権者は忘れる=選挙なれば必ず再燃します。

議員はあなたの志で成立するのではありません。有権者の応援で成立(当選)しているのです。

私は辞職勧告を突き付けられる前に自ら辞職することをお勧めします。

2023 / 08 / 21  09:09

リニア新幹線について

リニア新幹線について

私はリニア新幹線の開業については懐疑的かつ不要ではないかと考えています。

理由①げんだいのIT 社会において東京~大阪間の移動時間の短縮を図るよりネット回線の速度を上げ全行を網羅した方が遥かに経済活動は加速する

理由②リニア新幹線の消費電力は75万キロW(原子力発電1基で約100万キロW)と電力不足に悩む日本で、すんなり解決できる問題なのか?

理由③首都圏を最速で結ぶなら、東京→名古屋→大阪の3駅で良いのでは?ルート上の用地取得のバーターとして駅を設置した結果、最短時間の魅力に欠ける

一方、リニア新幹線の主体者はJRであるので、利用しない人が運用電力の確保や移動時間にとやかく言う必要がない?

また国が支援している=リニア(超電導技術)の実用化をすることで他の産業に利用したり新しい研究分野の創設に役立=国益につながる可能性があるならば、なおさら私見で反対する理由はありません。

自分にとって不要・無用なものは反対する。これも個人の自由かもしれませんが、この問題と国家の考えを論争してもかみ合わないと思います。

リニア新幹線が、社会生活に、国益に、国民の命に与えるマイナス要因が大きいのなら、私も反対の声をあげると思いますが…現段階では大井川の水が無くなる!という科学的根拠もまったくありませんし、南アルプスの動植物への影響もどの程度なのか、

今後再生不可能なのかも正確には分かっていません。環境破壊を全くしない開発などあり得ないと思っているので、妥協できるか否かだと思います。

そのためにも、先ずは調査ボーリングをしっかりと行い、科学的データを集め現実的な予測を立て、対策案を練る。ここが最も重要な作業ではないでしょうか。

 

2023 / 08 / 16  10:44

終戦の日と防衛予算

終戦の日と防衛予算

昨日は終戦の日でした。浜松市戦没者慰霊平和祈念式典は台風の影響で中止となりましたが、先の大戦でお亡くなりになられたすべての皆様に哀悼の意を捧げます。

日本は台湾海峡、北朝鮮、ロシアとの間で緊張が続き、防衛能力の増強が喫緊の課題であることは私も同感です。

トマホークなどの装備を充実させ、いざと言う時には敵地攻撃も辞さない。近隣諸国に向けたアピールとしては否定はしません。

しかしながら、ロシアによるウクライナ侵略を見ていると、各施設への攻撃や占拠、インフラ網の破壊と称して駅や公共施設へのよう社内ミサイル攻撃…

もちろん、国際法違反と世界から批判の声明が出ていますが、そもそも戦争とは勝つか負けるか、奪うか奪われるか、殺すか殺されるかで、戦争法に基づき民間人を一切巻き込まない戦争なんて人類が誕生してから一度だってありません。

国際法(ルール)にのっとった戦争なんてスポーツやゲームでもないので、あり得ないのが事実。

中国の台湾施行あたりを引き金に第三次大戦にでもなれば、戦略的核弾頭も使うだろうし原子力発電所への攻撃も容赦なくミサイルが飛んでくると思います。

こうなった時にトマホーク飛ばしても遅いのです。(無意味とは言いませんが)

防衛予算の増額には反対しませんが、抑止力としての兵器を並べても相手国を徹底的にたたく装備を有することは難しい。

防錆=国家を守る=国民の声明を守る。ということで、ミサイルなどの武器も必要ですが、同時に国民の命を守るためのシェルターを何故作らないのでしょうか?

東京や大阪に弾道ミサイルが1発飛んでくれば、どれほどの死者が出来るのか?

ウクライナを初め、戦争や紛争を継続的に経験してきた諸外国は、公共施設を初めいたるところにシェルターを設置しています。

地下鉄や役所はもちろん、サッカースタジアムですら避難シェルターを設置しています。可能な限り国民の声明を守る=兵士としての攻撃能力を減らさないことにも通じます。

戦争は絶対にしてはならない。しかし、一方的に攻めてこられたら、現状でどう国民の命を守れるのか?先の大戦のように自分で庭に防空壕でも掘って備えよとでも?

未だ、国内では様々な公共施設が建設されています。中には自然災害時の避難場所機能を兼ねている建設物もありますが、戦争はない。ミサイルも飛んでこない前提で建設をしています。

せめて公園や新設の学校、役所の地下には避難シェルター機能を持たせた建造物をつくるべき。その予算を防衛費に盛り込むべきだと思います。

戦争とは、弱い人間から死んでいく残酷な現実。

 

2023 / 08 / 10  11:27

議員の処分

議員の処分

前回、静岡県議会議員の起こした無免許運転について厳しい批判の記事を書きましたが…

いざ、辞職勧告決議の方向に走り出すと、「当然、賛成!」という気になれません。

若く社会人経験もない、組織と自分との関係や影響も理解できていない稚拙な行動であることは間違いないのですが、私が28歳のころ何を考えどんな言動をしていたかを振り返ると、若い=稚拙だと批判する権利があるのだろうか?

当時27歳で結婚し、すぐに子供に恵まれましたが、自分が組織の中に身を置いていることに不安や嫌悪感を感じ、会社を辞めて独立をしました。

全ては自己責任。逆にやりたい放題、世間に迷惑をかけなければ何でもアリ位の安易で軽いノリで仕事も生活もしていました。

28歳で社会の何かを変えたいと政治を志し、右も左もわからないまま苦しい選挙戦を戦い県議会議員としてスタートした彼女。

おそらく生まれて初めての大罪だったと思うし、本当に免許失効後3か月は猶予があり運転しても構わないと思っていたのかもしれない。

道路交通法への認識が甘いと言えばそれまでですが、政治を志してくれた思いを何とか救い伸ばす方法はないものか?

私のような残り少ないオッサンなら潔く辞職&政治を引退で幕引きを図れば、自分の納得し諦めもつくし、世間の大半も許してくれるだろうが、県政史上最年少であり女性という存在は県議会にとっても大きいと思うのです。

私が想像すらできない新しい仕組みや事業案・制度案を提案してくれるかもしれないし、私がなかなか気づかない・理解し辛い若い世代の考え方をお聞きすることでも刺激を受けることができる存在でした。

議場での態度も、質問者答弁者の言葉にうなづきながら真剣に聞いていた姿に関心もしていました。

川勝知事の不信任決議案に際しては、このままの県政で静岡県・静岡県民、そして職員の皆さんのプラスにならないとの判断で「賛成票」を投じました。

中山県議への辞職勧告決議案が提出されるのはほぼ確定ですが、彼女の犯した罪は静岡県や県民の皆さんの生活にどんな悪影響を与えたのか?と考えると、期待して一票を投じた有権者の皆さんの「期待を裏切った」ことは事実ですが、

静岡県が不利な立場になったり、組織運営(職員の皆さんの仕事)に支障が出たり、県民の皆さんの生活に不利益が出るとは言い切れません。

やったことは悪い。でも責任の取り方は辞職一択だけでは無い気もしてしまいます。

知事のように給料やボーナスを一人の議員だけが返上できる法律は無い(条例を改定することも難しい)ようですすし、議会が懲罰を与える場合も議会に対して進行妨害や議会軽視を行った時で、社会活動において犯した罪で懲罰をあたえることはできません。

議員に懲罰・懲戒規定を制定するには、地方自治法の改正が必要となりますので、これは国で検討していただくしかありません。

止めどもない記事になってしまいましたが、心は揺れています。

2024.12.04 Wednesday