お知らせ(ブログ)
高齢者の運転
後期高齢者によるアクセルとブレーキの踏み間違いによる痛ましい事故が多発しています。
免許更新の時に一般とは別の適応試験を受けていますが、やはり判断力や集中力は年齢とともに低下してしまいます。
ところが、自分の記憶(思い)の中では、何十年もそんなミス操作はしたことがない、正確な運転ができると思い込んでいるため、地方ではマイカーが欠かせない移動手段でもある事から、そう易々と免許返納とはいきません。
私の亡き母も80過ぎまで自動車を運転していました。しかし、趣味の仲間を車に乗せる機会が多く「私はよいけど、他人を事故に巻き込みたくない」との理由で免許を返納しました。
一方、公共交通機関も働き手不足や燃料費の高騰で、路線バスは廃線が相次ぎ、タクシーも稼働車数が激減しています。
私の住む浜松市南区は、そもそも元から交通空白地帯の地域が点在しています。
東西の移動は路線バスがありますが、南北を移動する路線バスは殆どないので、路線を南北に外れた地域の人は、その昔から交通空白地帯なのです。
それでも昔は地域に八百屋・魚屋・雑貨店が点在し、公共交通に頼らなくても日常生活はなんとか過ごすことができましたが、30年と比べ現存している商店は皆無の状況です。
となると、日々の買い物も移動手段に困る状況となります。
政府ではライドシェア(自家用車を使った相乗りシステム⇒簡単に言うと白タク営業)が検討されていますが、先日の報道によると2種免許のハードルをぐっと下げて自家用車で営業ができるようにするが、タクシー会社の雇用を条件とする。
つまり、タクシー会社の社員が自分の車を使った営業を行い給料は100%歩合制となる。国民の利便性ではなくタクシー会社の既得権を守り、企業の存続を保護するような内容の検討が進められている気もします。
都会の交通量(自家用車もタクシーもバスも)が溢れている地域なら、そんな検討もアリですが、昼間は自家用車ですら走っていない地域では、何の解決にもなりません。
公共交通空白地域=バス停から半径300m以上離れている地域と定義していますが、浜松市なんて全体の5割以上が空白地域になるのでは?
戦後の高度経済成長期と人口増加&核家族化による世帯数増加の感覚のまま現在に至っていまったことも反省点だと思います。
その昔、民主党が政権を担った時のキャッチフレーズが「コンクリートから人へ」でしたが、いよいよ「生活の利便性」と「その地域で生きていくため」の課題点に予算をしかkりつけていく必要があると思います。