お知らせ(ブログ)
鈴木修 相談役のご逝去を悼み
スズキ株式会社の鈴木修相談役がご逝去されました。
私も20年ほど前から様々な選挙を通じてご縁をいただき、年に何度かお目にかかるお話をさせていただき、初当選をした6年前に当選のご挨拶に会長室を訪問させていただきました。
その際にも「頑張りなさい」「物心ともに応援するよ」と声をかけていただきましたが、私には余りにも雲の上の方なので真に受けることも出来ず、時に支援を求めたりすることもありませんでした。
唯一、お願いしたことは、新型コロナが蔓延したいる中、感染者を搬送する車両を県に無料で貸してください。というお願いをしたところ、即、7台もの車両を無償貸与していただいたことです。
命は永遠のものではありませんし、次の世代へと引き継がれていくものだと思いますが、浜松市や静岡県の経済界はしばらくは混乱が続くと思います。
政治への影響も当然ながら出てくるでしょう。
残念ですが、新しい時代の幕開けとも言えます。次のリーダー的な存在に誰がつく事になるかは知る由もありませんが、静岡県の発展を行政と共に両輪で引っ張っていただくことを期待いたします。
浜松はもとより静岡県の経済をけん引され、市政・県政・国政にまで大きな影響を持たれた方に顔を覚えてもらえただけでも光栄です。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
子育て世代の支援と福祉
総選挙で与党が過半数割れしてから、若者世代や子育て世代への手厚い支援が叫ばれ、これまでの高齢者への手厚い支援をしてきた自民党が批判されています。
確かに、現役世代の手取りが伸びず、生活が苦しいと感じている方は多く、給料が上がっても今日の物価高に追い付いていない感もあります。
しかし、想像してください。
今の80歳前後(またはそれ以上の高齢)の方は、戦時中に空襲から逃げ回り、疎開先で辛い思いをし、敗戦の焼け野原の中、住む場所も着るものも食べるものすら、世の中に満足にない
苦しい時代を踏ん張って生き抜き、日本の再建のために血の汗を流していただいた世代なんです。
家計が苦しいから、美味しいものを食べれないのではなく、美味しいものどころか、米も芋すら世間に流通していなかったのです。
私が生まれたのは戦後わずか15年後です。子供の頃、駅前に出かけると、鍛治町大通りの地下道には、片足や片腕の無い軍服を着た物乞いが何人も座っており、高度成長期で華やかさが戻ってきてはいましたが、戦争や戦後を肌で感じた時代です。
住んでいる町の竹やぶには防空壕の跡があったり、兵隊さんのものと思われる水稲や帽子などの装備品が落ちていた時代です。
今の若い方や子育て世代が苦しいのは事実ですが、その何十倍も苦しい時代を生き抜いてこられた高齢者への手厚い福祉を否定する若者の過激な発言がSNSなどで散見されるのをみると、何とも切ない気持ちになります。
政治が解決するしか方法はないのでしょうが、私は、今の高齢者の皆さまには敬意と感謝の念をもった、手厚い支援を望みます。
2024年を振り返って
先週で12月議会も閉会し、今年の議会活動はひと段落。
年明けには、人口減少社会課題対応特別委員会の最終会議が開催され、県への提言書をまとめたり、常任委員会である産業委員会の県外視察、2月議会の議案の読み込みとヒアリングと年度末に向けて慌ただしい日々が続きます。
今年は、川勝(前)静岡県知事と議会との軋轢が激化し、さらに前知事の差別発言で議会は紛糾。またまた不信任案提出かと緊張が高まったときに、川勝知事が突然の辞職宣言。
その後、辞職時期を前倒しし、5月には静岡県知事選挙に突入。余りにも突然のことで、知事選挙において県民に政策議論が伝わったのかは、自身がありません。
鈴木(新)知事の誕生で、議会はいったん落ち着くも、秋には衆議院解散総選挙と、またまた県議会議員は選挙対応でバタバタと、何とも慌ただしい1年でした。
国会は与党の過半数割れとなり、来年の通常国会(来年度予算)の行方が不透明なことから、地方行政も国土強靭化予算など国の支援がどうなるのか注視しています。
103万円の壁は123万円に引き上げることとなりましたが、地方税収1000億円の減となることに対して、国の補助を約束するのかは、まだ聞こえてきません。
→地方行政の税収が減った場合は、自動的に国が補填する仕組みとのことですが、その財源の議論は行われていません。
一方、地方行政も「家計の支援」を行い、地域経済を回していく努力を独自で行う必要があるのでは?と感じています。
職員・特別職ともに給料の引き上げがされましたが、県民の皆さん全員の給料が上がっているわけではありませんし、給料が上がっても物価高に追い付いていないと嘆く声も多く聞かれます。
東京都の行った「10%還元キャンペーン」は大好評で、さらに区独自のキャンペーンと併せると、最大30%還元となり、都民はもとより埼玉や千葉、群馬・栃木からも買い物客が押し寄せたとのことです。
静岡県も県内経済を回すための還元キャンペーンや、生活困窮者を対象とした「お米券」の発行など、できる範囲での対策を検討していただきたいと思います。
新型コロナやロシアによるウクライナ進行、パレスチナ問題などにより、対応に追われた行政から、来年は攻めの行政になっていただけるよう、提案提言をしていきたいと思います。
本年も、私のたわ言にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
選択的夫婦別姓制度
まぁ、私の場合、結婚して35年経ちますが、私も妻も結婚して同性になったことでの不都合もありませんでしたし、長女も結婚する際に不筒に相手の苗字にしていましたし…
結婚して苗字が変わる事で不都合なこと(通帳や免許証など書き換えが必要な面倒さはあるかも)ってあるのでしょうかね?
苗字が変わる事で女性の社会進出の妨げになるなんてのは、そもそも結婚かどちらを取るかって人の考えで、結婚と仕事の両立を考えるなら、妨げになるとは思えません。
県紺の際に苗字を変える日本は、世界の中でも稀である。と言いますが、稀な風習ならなおさら維持した方が良いんじゃない?と素朴に思うわけでして。
しかし、不具合があると主張する人たちがいるなら、選択的別姓制度の導入には、なんら反対する気持ちはありません。
独りでも多くの人が暮らしやすくなったと実感してくれれば、ハッピーなわけでして。
たた、今国会でーとか人間の権利としてーとが、紛糾されると、腰が引けてしまうのも正直なところでして。
人兼云々の大義を立てるなら、まずは、その根底の憲法を改定して、改定した憲法にのっとって戸籍法や他なんやらを改定していくのが順序かなとも感じています。
いやいや、夫婦別姓よりも、インフレ、燃料費高騰対策、手取りを上げ経済を好循環で回していくことの方が急務でしょ!
収入に格差から生まれる貧困対策もしかり、教育の充実もしかり、将来への投資として科学技術や医学・医療品の研究にもっと支援する仕組みを構築することの方が優先でしょ。
と感じますね。
103万円の壁
昨日、榛葉参議院議員の国政報告会に参加し、榛葉幹事長と玉木議員の公演を拝聴しました。
今回の総選挙で国民の大きな関心となったのが103万円の壁、いわゆる基礎控除額の引き上げの議論です。
榛葉幹事長は今日にでも自民党の森山幹事長と会談し、結論を見出したいとの考えを示されました。
玉木議員からは、地方財政への影響を配慮しながらもマクロの視点では地方行政の税収は大きく増えているし、財政赤字になれば地方交付金が増えるので、地方財政に心配は要らないとの見解をいただきました。
となると、国が7~8兆円の税収減をどこまで持ちこたえることができるのか?
個人の所得が増え消費が拡大し、所得税や消費税の税収が増えることは予測されますので、実際には7~8兆野減税に数兆円の税収増となり、差し引き2~4兆円の減収で済む「かも」知れません。
静岡県の場合、1400億円ほどの税収不足になると推定されています。仮に地方交付金が増えない場合、事業の廃止でこの穴を埋めることになります。
静岡県の年間予算は1兆5千億円程度。訳10%の予算見直しとなります。
地方自治体の首長は、教育費の削減=学校給食の無償化の廃止やインフラ工事の中止などを懸念(脅し?)を言いますが、絶対に必要な予算とプラスαの住民サービス、とまずは的確な事業仕分けを行い、
冷静に経費削減が可能かどうかを見極める必要があります。
先の、全国の都道府県知事に行った新聞社のアンケートでは、103万円の壁撤廃には賛成とこの1か月で首長の意見は180度ひっくり返っています。<世論の力は大きい!
で問題なのは、103万円の壁撤廃には賛成だけど、住民税・県民税の減収分は国が責任もって補填しろという主張です。
いつまでも国に「おんぶにだっこの状態」なので、全国首長会では、もっと都道府県に権限を委譲しろとか道州制を主張したり…とても地方行政が自立できる能力があるとは思えない発言が目立ちます。
静岡県も1000億円の税収がなくなると仮定して、全事業・サービスの見直し趣味レーションを行うのに、良い機会だと捉えていただきたい。
少子高齢化・人口減少で、あと20年もすれば確実に税収は」1000億円は減少するのですから。