お知らせ(ブログ)
地域医療の行く末

先般、新聞にj厚労省が「公立・公的医療機関における統廃合」において各地域の病院を名指しで指名しました。
浜松市でも、遠州病院・日赤・聖隷・労災病院などが名指しで統廃合の必要性ありと掲載されました。
よくよく話を聞くと、統廃合を強制するものではなく、将来の人口や年層の割合に応じて、総合病院は病床を
調整しましょう。という内容のものです。
しかし、いきなりの名指し報道で各地域の医療機関や地方行政は困惑し、静岡県でも厚労省との意見交換会が
開催されました。病院は名指し報道に怒り心頭で、地域には地域の事情があるから、画一的な再編には応じ
られないなどの意見が噴出し、厚労省は。検討された結果、再編を考えないならば、それでも構わないと、
やや投げやり?な意見交換となってしまったと感じました。
①2025年には団塊世代の高齢化により75歳以上が人口の18%となる。
②2065年には団塊ジュニアの影響で、65歳以上が人口の38%となる。
③上記2つの減少により、生産年齢の人口は急減(2025年から2040年で16.6%減少)する。
④人口減少と年齢層の変化により、2025年の求められる医療も変化をする。
※2025年には、現在より急性期(簡単に言うと、病気になり始めた時期)の患者が弁償し、
回復期(簡単に言うとリハビリ)の患者が急増するので、公立・公的病院は率先して、病床を
再編し、対応できるように準備をすることが、地域医療を支える重要なポイントをなります。
【問題点1】厚労省はこの予測に対する医師の確保=リハビリ科の医師を重点的に増やす施策を
うたず、病院側に病床の拡大と医師の確保を求めている。
【問題点2】病床の統合再編を公立・公的医療機関にだけ求めている。
【問題点3】地域医療に対する画一的な線引きが、地域に沿わない事案もある。
【※問題点4】医療機関側も公立・公的な機関にも関わらず、自社(?)の経営のみを優先して
いると見受けられる発言が多かった。確かに、地方の病院は、医師不足などにより経営は楽では
ありません。厚労省の言うとおりに病床を再編したら、医師不足により病院経営そのものが破たんし
地域医療が崩壊しかねません。
県が主導し、東部・中部・西部のブロックで、地域医療の在り方を民間の病院も交え、議論をしていく
ことが求められます。
2025年問題は、後6年後の待ったなしですから、現実的な議論と準備が必要となります。
交渉事の難しさ

事案は、リニア新幹線のトンネル工事についてです。
リニアのトンネル工事に伴う、環境評価書に対する環境大臣の意見は、
①本事業により相当な環境負荷が発生。低炭素・循環・自然共生が
統合化された社会に向け、環境保全について十全な措置を行うことが
本事業の前提。
②土地の改変は必要最小限とし、環境影響の回避・低減に必要な措置、
モニタリング、事後調査を適切に実施。
③工事期間が長期にわたることから、状況の変化を踏まえ、評価項目を
再検討し、追加的な調査予測及び評価を行い、適切な措置を講じる。
④地下水位や河川流量について、精度の高い予測を実施、影響を最小限化
する工法を採用。
⑤湧水については、水質、水量等を管理し、適正に処理。湧水を放流する
際には、表流水への影響を回避・低減すべく、できるだけ多地点で放流。
⑥南アルプス国立公園及び拡張予定地の影響をできる限り回避し、
ユネスコエコパーク登録申請地の資質を損なうことがないよう配慮
【一部抜粋】
などの意見に対して、JR東海は、具体的な対策を提示していない又は実現
不可能な回答を出していることが、静岡県が本体工事の開始を認証しない
唯一の理由です。
但し、東京~大阪間の関係都府県はリニアの新駅を設置することから地域
への大きな経済効果が見込まれるので、当初の予定通り2027年の開業を
望んでいます。
我が静岡県は通過するだけなので、経済効果も何もなく、環境を破壊され
た上に大井川の水量が減ってしまったら、大被害どころか流域に暮らす
60万人の皆さんの生活が成り立たなくなる恐れもあるということで、慎重
に慎重を重ねた議論が行われています。
ここで、問題なのは、静岡県と他関係都府県との立場の違いです。
経済効果を期待し、早期開通を願う他都府県の理解と協力を得ずしてJR東海
や国との交渉は上手くいきません。
これまで、川勝知事は、・愛知県知事との言い合いやJRに地域振興を持ち
かけたり、国交省と文書の扱いを巡っての相違、挙句の果てには三重県知事
まで余分な情報をリークして怒らせてしまう始末。
川勝知事は、首長として「水と自然を100%守るのか」「自然破壊の代償と
して地域振興策(お金)か静岡空港地下駅?を勝ち取るのか?
方向をはっきり示すべきです。思い付きや憶測で、発言が二転三転し、結果
JR・国交省・他都府県の関係者全てを敵に回すことになっていませんか?
リニアについては、今後の行く先をしっかりと見続け、2月議会で川勝知事に
私の疑問や見解をストレートにぶつけるつもりです。
決算特別委員会が閉会しました
静岡県 平成30年度の一般会計及び特別会計について
決算特別委員会では7つの分科会に分かれて審議をし、
本日各分科会の委員長より審議結果が報告され、
①平成30年度 静岡県一般会計歳入歳出決算
②平成30年度 静岡県公債管理特別会計歳入歳出決算
③平成30年度 静岡県国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算
の3つの決算については、反対者もいたので起立による採決を行い、
他14の決算については簡易採決にて認められました。
各委員会からは、それぞれ意見(来年度継続事業に対する)が出されて
いましたが、私の所属する委員会の意見は、分科会の質疑応答で
全く触れられなかった項目の意見がつけられており、「???」でした。
当該部局による作文なのでしょうね。
行政と議会の関係にメスを入れる必要もありと感じました。
ミスリードにご注意!

報道って、事実を伝えることが大前提ですよね。
しかし、何らかの意思や意図を持って書かれる記事には、
事実でも真逆の印象を与えることができます。
静岡空港、開港以来、毎年5億円の赤字!(画像)
「当局は、社会資本と位置付けている」→だから赤字でも
構わない。と掲載しています。
これでは、県は赤字を認め、しょうがないでしょ。と開き
直っていると印象を受けます。
最後まで読んでいただくと、本当に事実が判明します。
5億の赤字に対して、経済効果は370億円もあり、確実な
数字としては税収が25.3億円アップの効果が出ているのです。
5億の設備投資をして、搭乗者が増えたら、2700名の雇用と
25億円の税収がありました。(単純に20億儲けた)というのが
事実であります。
さらに、今年から運営を民間に委託したので、さらに経費は減ります。
※(今は韓国便が減便となり、ちと苦しいですが)
地方空港の中でも、静岡空港の経営はかなり良いのです。
決算特別委員会

本日より決算特別委員会が始まりました。
開会の今日は、会計責任者から決算概要の説明。
代表監査委員から決算審査意見書の説明を受けました。
来週から、各分科会に分かれ今年度施行の事業に対する
質問や意見を議論し、来年度の施策に対する「注文」を
つけていきます。
行政の悪いところとして「継続事業」について、実績が
どうであれ、変更や中止を行わない事が多いところです。
退避用効果の薄い事業、目標の設定がハッキリしない事業に
ついては、厳しく注文をつけてまいりたいと思います。