お知らせ(ブログ)
2024 / 12 / 26 09:43
子育て世代の支援と福祉
総選挙で与党が過半数割れしてから、若者世代や子育て世代への手厚い支援が叫ばれ、これまでの高齢者への手厚い支援をしてきた自民党が批判されています。
確かに、現役世代の手取りが伸びず、生活が苦しいと感じている方は多く、給料が上がっても今日の物価高に追い付いていない感もあります。
しかし、想像してください。
今の80歳前後(またはそれ以上の高齢)の方は、戦時中に空襲から逃げ回り、疎開先で辛い思いをし、敗戦の焼け野原の中、住む場所も着るものも食べるものすら、世の中に満足にない
苦しい時代を踏ん張って生き抜き、日本の再建のために血の汗を流していただいた世代なんです。
家計が苦しいから、美味しいものを食べれないのではなく、美味しいものどころか、米も芋すら世間に流通していなかったのです。
私が生まれたのは戦後わずか15年後です。子供の頃、駅前に出かけると、鍛治町大通りの地下道には、片足や片腕の無い軍服を着た物乞いが何人も座っており、高度成長期で華やかさが戻ってきてはいましたが、戦争や戦後を肌で感じた時代です。
住んでいる町の竹やぶには防空壕の跡があったり、兵隊さんのものと思われる水稲や帽子などの装備品が落ちていた時代です。
今の若い方や子育て世代が苦しいのは事実ですが、その何十倍も苦しい時代を生き抜いてこられた高齢者への手厚い福祉を否定する若者の過激な発言がSNSなどで散見されるのをみると、何とも切ない気持ちになります。
政治が解決するしか方法はないのでしょうが、私は、今の高齢者の皆さまには敬意と感謝の念をもった、手厚い支援を望みます。