お知らせ(ブログ)
公立高等学校の存続に向けて
今日、地元の私立の中・高等学校の入学式に寄せていただきました。
この学校は今年で100年の歴史を持つ浜松市でも歴史のある学校なのですが、常に新しいことにチャレンジをされています。
女子高からスタートし、中学校と高等学校を持ち男女共学に移行。
2013年には校内にWi-Fiを網羅し、iPadの全面導入をされています。※公立より10年先行していることになります。
また、教育にSDG’sの精神を取り入れ、様々な活動を生徒が主体的に行い、2022年には「ユネスコスクール」に認定されました。
さらに、今年度からは「将来の日本づくり」を担う人材育成のため、放課後10分程度で「政治講座」を開催していくとのこと。
少子化の中、生き残るための特色づくりと、多岐にわたる教育=人材育成を真正面から危機感を持って取り組んでおられます。
それに引き換え、公立高校の体たらくは嘆かわしい。特色ある学校づくり、魅力ある学校づくりで子供たちに寄り添い、誰一人取り残さない教育云々…
教育委員会の掲げているスローガンは立派なものですが、いざ定員割れが続けば、統廃合で数合わせをするだけが現状ではないのだろうか?
実業高校がその矢面であり、個性や専門性を高める教育を行うのであれば、生徒数が1学年30人でもその専門教育に学科を変更(例えば電子課といった漠然とした課からゲームプログラミング課といった各論的な課に移行したり)し、
少数精鋭の課をつくっていくことだって可能でしょう。県内の数校の各専門クラスをネットでつなぎ遠隔授業で進めるサテライト学校で県内に専門性の強い課をつくっていく。
少子化の中、後者も教員の数も変えずに経営を続ける方法は、知恵を絞ればまだまだ出てきそうです。
これまで、静岡県内の公立高校のライバルは同じ地域内の公立高校でしたので、受験者数を中学校と相談してどの高校もほぼ定員入学の調整を行ってきたのが事実ですが、これでは全く子供の立場になっていないのは明白。
子どもが行きたい学校に自由にチャレンジする。高校は一人でも多くの子どもが目指してくれるように魅力づくりを努力する。
学校と生徒の健全な関係を教育委員会はもう一度見つめ直す必要があるように感じた入学式でした。