お知らせ(ブログ)
議員の処分
前回、静岡県議会議員の起こした無免許運転について厳しい批判の記事を書きましたが…
いざ、辞職勧告決議の方向に走り出すと、「当然、賛成!」という気になれません。
若く社会人経験もない、組織と自分との関係や影響も理解できていない稚拙な行動であることは間違いないのですが、私が28歳のころ何を考えどんな言動をしていたかを振り返ると、若い=稚拙だと批判する権利があるのだろうか?
当時27歳で結婚し、すぐに子供に恵まれましたが、自分が組織の中に身を置いていることに不安や嫌悪感を感じ、会社を辞めて独立をしました。
全ては自己責任。逆にやりたい放題、世間に迷惑をかけなければ何でもアリ位の安易で軽いノリで仕事も生活もしていました。
28歳で社会の何かを変えたいと政治を志し、右も左もわからないまま苦しい選挙戦を戦い県議会議員としてスタートした彼女。
おそらく生まれて初めての大罪だったと思うし、本当に免許失効後3か月は猶予があり運転しても構わないと思っていたのかもしれない。
道路交通法への認識が甘いと言えばそれまでですが、政治を志してくれた思いを何とか救い伸ばす方法はないものか?
私のような残り少ないオッサンなら潔く辞職&政治を引退で幕引きを図れば、自分の納得し諦めもつくし、世間の大半も許してくれるだろうが、県政史上最年少であり女性という存在は県議会にとっても大きいと思うのです。
私が想像すらできない新しい仕組みや事業案・制度案を提案してくれるかもしれないし、私がなかなか気づかない・理解し辛い若い世代の考え方をお聞きすることでも刺激を受けることができる存在でした。
議場での態度も、質問者答弁者の言葉にうなづきながら真剣に聞いていた姿に関心もしていました。
川勝知事の不信任決議案に際しては、このままの県政で静岡県・静岡県民、そして職員の皆さんのプラスにならないとの判断で「賛成票」を投じました。
中山県議への辞職勧告決議案が提出されるのはほぼ確定ですが、彼女の犯した罪は静岡県や県民の皆さんの生活にどんな悪影響を与えたのか?と考えると、期待して一票を投じた有権者の皆さんの「期待を裏切った」ことは事実ですが、
静岡県が不利な立場になったり、組織運営(職員の皆さんの仕事)に支障が出たり、県民の皆さんの生活に不利益が出るとは言い切れません。
やったことは悪い。でも責任の取り方は辞職一択だけでは無い気もしてしまいます。
知事のように給料やボーナスを一人の議員だけが返上できる法律は無い(条例を改定することも難しい)ようですすし、議会が懲罰を与える場合も議会に対して進行妨害や議会軽視を行った時で、社会活動において犯した罪で懲罰をあたえることはできません。
議員に懲罰・懲戒規定を制定するには、地方自治法の改正が必要となりますので、これは国で検討していただくしかありません。
止めどもない記事になってしまいましたが、心は揺れています。