お知らせ(ブログ)
不登校と実社会
夏休み明けは不登校が増えるタイミングといわれています。
不登校問題のニュースや番組、ネットなどを見ると「子供に無理をさせてはいけない」「行かない(登校)ことの選択肢」「学校だけが学びの場ではない」「ほかの居場所づくりが大切」など、不登校となる子供の心情を最優先し、
無理をする必要はない、嫌なことはいなくて良いといった声が多いと思います。
学校に行くのが苦しい子供を無理やり学校へ連れていく時代ではありませんが、学校の代わりとなる別の居場所はどこにあるのでしょうか?
自宅で好きなこと=漫画を読んだりアニメを見たりゲームをしたりして過ごすことが、居場所だとは思えないのです。
学校に行きたくなくなってしまう理由は様々なので非常に難しい問題だとは思いますが、小学校から不登校となり自宅(自分の部屋)で好きなことをして過ごし、そのまま大人になったら実社会に出ていけるのでしょうか?
義務教育の学習内容のすべてが実社会で必要な学習とは言いませんが、最低限の読み書きと足し算引き算と割り算掛け算ができないと社会に出てから何十倍も苦労するのではないでしょうか?
文科省も義務教育の学習場所は学校だけではないとし、登校日数は就業にカウントしないとしていますが、他に最低限の学習を提供する居場所か提供するシステム(例えばネット授業)を国や行政が責任を持って提供すべきであり、
「無理して来なくても良い」だけでは学校(行政)の責任放棄とも取れます。
子どもの数は毎年減少しているのに、不登校者数は年々増加しているのは、子育てや義務教育の危機的状況だと感じています。
きめ細かなフリースクールの設置と運営に対する補助と若干の関与(ルールや授業内容の指針)を整備し、義務教育における第二の学校づくりを国・地方行政が取り組んでいく必要があるのでは?
そして「無理しなくて良いんだよ」の「無理」の見極めを保護者は見極めていただきたい。